風邪をひかない体が健康とは限らない理由

【〇〇は風邪ひかない】
という言葉がありますが、

整体的に、
鈍りがある人は風邪はひきません。

長年、風邪をひかない事を
得意げにお話される方がいらっしゃいますが、

本当に良質な生活習慣である方を除いては

風邪をひかない強い体ではなく、
風邪をもひけない鈍い体であることの方が多いです。

風邪というのは
日常生活において最も身近でお手軽な
体のリセット反応です。

食べ過ぎの身体は
下痢や嘔吐という手段を使って、
過剰で不要な物を排泄しようとします。

強張りや緊張が強ければ、
熱を出し、緩めようとします。

肩こりが酷ければ、
咳を出すことで肩周辺を揺さぶり
緩めようとします。

良質な体であれば、
年に１回位は大風邪をひいて、
体をきれいサッパリ大掃除しようとします。

サロンに初めてお越しになる方で
何度か施術を繰り返すと、

何年ぶりかに高熱が出るようになったり、
今まで滅多にひかなかった風邪をひくようになったりされます。

鈍っていた体が蘇ってきた証拠です。

熱を出す作業って、
体にとっては馬力のいることで
体力がなければ高熱なんて出せません。

この反応は、
体が本来持ち合わせている
素晴らしい調整機能です。

ここで間違って、
お薬などの余計な横やりを入れてしまうと
せっかくの反応が台無しになり、

ダラダラと気怠さが残ったり、
咳がなかなか抜けなかったり、
治ったはずがいつまでもスッキリしない。

といったように
調整が失敗に終わってしまいます。

本来ですと上手くいけば一晩、
少し遅くとも翌日には経過させることができるのですが、

余計な手を入れてしまうと、
長引く所か、
後にもっと大きなダメージとして
返ってくることもあります。

風邪を引いたり、
熱を出したりできる体は
弱い体ではなく、

調整機能が素晴らしい、質の良い体なんですよ。

それらを上手く利用してこそ
本当の健康体です。